シクロデキストリン(CyD)の機能性素材、化粧品素材の安定化第4弾!
「α-トコフェロール(ビタミンE)の安定性の改善」
α-トコフェロールは脂質の過酸化防止効果による脂質含有食品の保存剤として利用されており、食品中のカロテン類の保護や魚肉製品の酸化防止に有効であることが知られています。医療用途では、脂肪減少、血流流動性の改善、閉塞性動脈硬化症や癌(特に喫煙による)の予防目的で利用されています。また、化粧品分野でもサンケア用に、紫外線によって発生した活性酸素の除去や老年性シミの減少目的で利用されています。
トコフェロールは酸化防止の目的で様々な分野で利用されているものの、その安定性は低く、酸化防止効果の持続性に欠けるという問題点があります。
今回はトコフェロールのCyD包接による安定性の改善効果(グラフ)について紹介したいと思います。
γ-CyDに包接されたトコフェロールは220℃という過酷な条件下でも安定であることが示されました(グラフ)。UV-A/UV-Bに対しても安定化が確認されており、太陽光に曝される数時間の外出時に使うスキンケア用品に有効であることが報告されています。
またトコフェロールをCyDで包接させることによる活性の向上にも寄与することも報告されています。
参考資料:シクロデキストリンの応用科学
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http://www.cyding.jp/
今回はα-トコフェロールの安定性の改善ついて紹介させていただきました。引き続きシクロデキストリン(CyD)の役割について紹介したいと思います!