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SBE も負けていられない!! アミロイドーシス治療薬としてのスルフォブチル-β-シクロデキストリンの可能性

2018.6.1

近年、シクロデキストリン自体が、がん、アミロイドーシス、ライソソーム病などの治療薬として有用である知見が見出され、世界中で活発に研究が行われている。その主役はヒドロキシプロピルβシクロデキストリンであることが多かったが、最近 Meenakshi らは、そのライバルともいえるスルフォブチルβシクロデキストリンが、アミロイド線維形成阻害効果を示し、アミロイドーシスの治療薬として有用である可能性を見出した。スルフォブチルβシクロデキストリンは、モデルタンパク質として用いたインスリンやリゾチームの βシート形成を抑制し、アミロイド線維形成を阻害した。さらに、既に形成されたアミロイド線維を溶解することも可能であった。このように、スルフォブチルβシクロデキストリンは、新たな医薬品候補化合物になり得る可能性が示唆された。

 

参考論文

Sulfobutylether-β-Cyclodextrin for Inhibition and Rupture of Amyloid Fibrils.

Meenakshi N. Shinde et al.

Radiation and Photochemistry Division, Bhabha Atomic Research Centre, India

J. Phys. Chem. C, 121, 20057-20065 (2017).

Current Impact Factor of 4.536 (2017 Journal Citation Reports)

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