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温度、酸化還元および金属イオン応答型スマートシクロデキストリン

2018.6.15

Zhu らは、チオール-エン反応を介して、αもしくは βシクロデキストリンの水酸基にオリゴエチレングリコールを修飾し、温度、酸化還元および金属イオンに応答してゲスト分子を包接するスマートシクロデキストリンを開発した。本シクロデキストリン中のオリゴエチレングリコール鎖は、曇点以上の温度において凝集し、シクロデキストリンの空洞が塞がれるものの、曇点以下の温度では、オリゴエチレングリコール鎖が伸展し、空洞が解放され、ゲスト分子を包接可能になる。さらに、酸化環境では、本シクロデキストリンのチオエーテル基が酸化され、複合体の親水性が向上した。また、同チオエーテル基は銀イオンとキレートを形成し、包接複合体を安定化した。このように、本スマートシクロデキストリンは、刺激応答性ゲスト分子として有用である。

 

参考論文

OEGylated Cyclodextrins Responsive to Temperature, Redox, and Metal Ions.

Runlang Zhu et al.

Department of Polymer Materials, College of Materials Science and Engineering, Shanghai University, China

ACS Appl. Mater. Interfaces, 10, 13258-13263 (2018).

Current Impact Factor of 7.504 (2017 Journal Citation Reports)

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