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ヒドロキシプロピル化β-シクロデキストリン(HP-β-CyD)の化粧品への応用第3弾! 「HP-β-CyDによる水難溶性物質の可溶化」

2019.10.3

ヒドロキシプロピル化β-シクロデキストリン(HP-β-CyD)の化粧品への応用第3弾!
「HP-β-CyDによる水難溶性物質の可溶化」
 化粧品や医薬部外品には爽快感を求めるためメントールは必須な香料であります。しかしながらメントールは水難溶性なので配合するのが非常に難しいと考えられてきました。HP-β-CyDは含水エタノールにもよく溶けるのでメントールはHP-β-CyDとの包接複合体形成により水に溶けやすくなり配合可能な化粧品の範囲が大幅に広がりました。
今回はHP-β-CyDによるメントールの可溶化実験について紹介いたします。(グラフ)
β-CyDを用いた場合も溶解度は上昇しておりましたが、β-CyDの添加濃度が1w/vで頭打ちとなりました。しかしながらHP-β-CyDに関してはCyDの添加濃度依存的にメントールの溶解度が上昇しました。
このHP-β-CyDの特性及び前回紹介した特性を利用して低分子の界面活性剤や他の分散剤を使用せずに香料や有用成分を可溶化した化粧品や医薬部外品をつくることができるようになりました。またHP-β-CyDは少量の水の存在下で油性物質やコレステロール類と乳化させることにより安定な乳化物を得ることも出来ます。
化粧品分野で利用したい低分子成分などをお持ちの方は下記の問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい!!弊社にて検討試験を実施いたします。
http://www.cyding.jp/
今回はHP-β-CyDによる水難溶性物質の可溶化について紹介させていただきました。引き続きシクロデキストリン(CyD)の役割について紹介したいと思います!

HP-β-CyDによるメントールの可溶化.png