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シクロデキストリン(CyD)による各種生理活性物質の味覚改善(第一弾)!

2021.8.3

こんにちは。副社長の石橋です。

CyDは苦味成分の抑制などによく利用されています。

 今回は健康によいが苦味や渋みが強いため服用が敬遠されがちな、ギムネマ・シルベスタの成分に対するCyDの苦味低減効果について紹介したいと思います。

ギムネマ・シルベスタはあまり聞きなれない植物の名前ですね。まずはギムネマ・シルベスタについて簡単に説明します。ギムネマ・シルベスタは中国南部やベトナム、インドなどの熱帯各地に分布する常緑のつる性植物で、その茎や根は、「アユルヴェーダー医学(インド大陸の伝統的医学)」の糖尿病治療薬やダイエットに利用されています。またギムネマ・シルベスタの葉にはギムネマ酸が含まれており、この成分は口の中で砂糖と一種に噛んでも砂糖の甘味を感じなくなるという不思議な性質を持っています。

 ギムネマ・シルベスタはダイエットなどに効果があるとされているが、非常に苦味があり甘いものと一緒に食べるとその甘味を抑制するといった性質を持っており利用が敬遠されている植物です。

 そこでCyDを利用してギムネマ酸特有の性質である味の変化や苦味を抑制するという実験があります。

ギムネマ・シルベスタ 100 mgを水 10 mLに加えて水溶液を作製し、その水溶液に各種CyD100 mgを添加し実際に飲んでもらい苦味を評価(0,1,4,6,8,10 ※0:苦味なし→10:強い苦味あり)した。

ギムネマ・シルベスタグラフ1.png

 

その結果γ-CyDにおいて顕著にギムネマ・シルベスタの苦味を抑制していた。

さらにγ-CyDの添加量を増やして同様の試験を行なった。

 

ギムネマ・シルベスタグラフ2.png

 

その結果γ-CyDをギムネマ・シルベスタの2-3倍量加えることで全く苦味を感じなることが分かった。

さらにγ-CyDは胃腸内のα-アミラーゼ酵素によって分解されることから、ギムネマ酸が有する糖の吸収を抑制する特性は残したまま口の中では苦味を感じない利用がしやすい植物に変貌させることができる。

 CyDを利用して苦味を抑制することで健康な成分であるが飲みにくい成分を飲みやすくすることで新たな商品が開発できるのではないでしょうか。

 今後もシクロデキストリンの機能についてやサイディンでの日常について更新していきますので、どうぞよろしくお願いします!

 

【問い合わせ先】

 

株式会社サイディン

 

Email:cyd@cyding.jp

 

TEL:096-371-4862

参考:食品開発者のためのシクロデキストリン入門