こんにちは。副社長の石橋です。
今回は健康によいが苦味、えぐ味が強いため服用が敬遠されがちな成分であるソーヤサポニンに対するCyDの苦味、えぐ味低減効果について紹介したいと思います。
ソーヤサポニンは、大豆に含まれるソーヤサポゲノールをアグリコンとするトリテルペン系配糖体の総称で、過酸化反応抑制作用、脂質代謝促進作用、抗コレステロール作用、血小板凝集抑制作用、血栓溶解作用、高血圧症、動脈硬化症、肥満症の予防に有効とされている成分です。
しかしながらソーヤサポニンには苦味、えぐ味などの不快な味覚要素があり、さらに水への溶解性や安定性が低いため非常に扱いにくい成分としてしられています。
そこでソーヤサポニン含有飲食品にCyDを添加することでこれらの問題点を改善できないか検討した試験を紹介します。
ソーヤサポニン含有飲食品に各CyDを添加し味及び溶解性の確認を行ないました。
その結果γ-CyDを添加することでソーヤサポニン特有の苦味を抑制することが出来ました。
また水への溶解性に関してもγ-CyDを添加することで改善することが出来ました。
この結果からソーヤサポニンはγ-CyDを用いることで健康食品としての利用の幅が広がる可能性があります。
CyDを利用して苦味を抑制し水への溶解性を改善することで様々な健康成分を食品に利用できるのではないでしょうか。
今後もシクロデキストリンの機能についてやサイディンでの日常について更新してい
きますので、どうぞよろしくお願いします!
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TEL:096-371-4862
参考:食品開発者のためのシクロデキストリン入門