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シクロデキストリン(CyD)の安定化作用について!(第4弾)

2021.6.22

こんにちは。副社長の石橋です。
本日は酸素、紫外線、水などで変質しやすい成分の安定化について紹介させていただきます!

香辛料などの成分は酵素や紫外線あるいは水によって容易に変質する場合が多いことが知られています。

例としまして、ワサビ特有の香り成分であるアリルイソチオシアネート (AIT)は保存状態が悪い場合に酸素や水分あるいは紫外線により容易に変質してニンニクのような臭いを発します。

今回はAIT/β-シクロデキストリン (β-CyD)包接物粉末とAIT/デキストリン混合物粉末を室温にて放置した場合の経時的AIT残存率を測定した実験について紹介いたします。

グラフのデータから14日後にはデキストリン混合物のAIT残存率は約30%に対してβCyD包接粉末は80%以上残存しており残存量は約2.5倍です。(グラフ)

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今回のようにワサビ特有の香り成分の安定化にシクロデキストリンが用いられているように、香りの成分とシクロデキストリンは相性がよく香料の安定化に用いられています。

 

身近なものにシクロデキストリンが利用されているケースは多いので、ぜひ皆様も製品の内容成分を確認して下さい!

 

 

現在サイディンでは香り成分のような不安定な成分の安定化試験を受託サービスとして実施しております。

不安定な成分を御持ちの方で製品へ応用したい方はぜひお声かけ下さい!

 

今後もシクロデキストリンの機能についてやサイディンでの日常について更新してい

きますので、どうぞよろしくお願いします!

 

【問い合わせ先】

 

株式会社サイディン

 

Email:cyd@cyding.jp

 

TEL:096-371-4862

参考:ナノマテリアルシクロデキストリン