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シクロデキストリン(CyD)の安定化効果について!(第2弾)

2021.6.10

こんにちは。副社長の石橋です。
本日はβ-CyDによるヌートカトン(NO)の安定性の向上について紹介させていただきます!

 

ヌートカトン(NO)は柑橘類などのさまざまな精油に含まれるグレープフルーツのような香りの成分で、ダニ、蚊、シロアリ、ナンキンムシに対して虫除けや殺虫活性を持っています。

しかしヌートカノン(NO)は溶解性が非常に低く光に弱いので非常に扱いにくい成分です。

そこでCyDの出番です!

β-CyDとヌートカノン(NO)で複合体を形成させてあげることで紫外線による分解を抑制することが出来ます。※紫外線を1時間与えた後のヌートカノン(NO)の残存割合はβ-CyD:ヌートカノン(NO)=5:1で配合するとβ-CyDを添加していないものに比べて約9倍量のヌートカノン(NO)が残っています(グラフ)

β-CyDはヌートカノン(NO)を光から保護し、農薬などに応用できる可能性を広げることが出来ます。

 

シクロデキストリンを用いることで不安定な成分を安定化させることで様々な分野に応用出来るようになるかもしれません!!

現在サイディンでは不安定な成分の安定化試験を受託サービスとして実施しております。
不安定な成分を御持ちの方で製品へ応用したい方はぜひお声かけ下さい!

今後もシクロデキストリンの機能についてやサイディンでの日常について更新してい
きますので、どうぞよろしくお願いします!

【問い合わせ先】

株式会社サイディン

Email:cyd@cyding.jp

TEL:096-371-4862

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※Miriana Kfoury et.al Food Chemistry, 12 236, 41-48 (2017)より引用、一部改変