STAFF BLOG

2ヒドロキシプロピルβシクロデキストリンとリドカインの包接複合体は口腔の扁平上皮細胞増殖や細胞生存率に影響を与える

2018.5.30

扁平上皮がんは口腔に影響を与える悪性腫瘍である。リドカインは様々な細胞種で抗増殖性や細胞障害活性を示す。急速な分散は限定的な問題であるが、シクロデキストリンとの複合体は薬理学的な特性を改善し薬物の放出を改善する。今回の研究はリドカインとヒドロキシプロピルβシクロデキストリンの複合体が人の扁平上皮がん細胞のSCC9細胞やSCC25細胞の細胞生存率や増殖に与える影響を検討した。
複合体の形成を示差走査熱量測定や走査型電子顕微鏡によって確認した。SCC9やSCC25細胞にリドカインとヒドロキシプロピルβシクロデキストリンを処置し細胞増殖性や抗増殖性の活性を検討した。
示差走査熱量測定や走査型電子顕微鏡によってホストゲスト相互作用を確認した。リドカインのみではSCC9細胞の生存率を83%に下げたがリドカインとヒドロキシプロピルβシクロデキストリンの複合体は生存率を63%に下げた。SCC25細胞に置いてはリドカインのみでは細胞生存率を71%に下げたがリドカインとヒドロキシプロピルβシクロデキストリンの複合体は生存率を44%に下げた。リドカインはSCC9細胞の増殖を39.5%SCC25細胞の増殖を23.7%にそれぞれ下げた。リドカインとヒドロキシプロピルβシクロデキストリンの複合体はどちらの細胞株にも細胞障害性を示した。
ヒドロキシプロピルβシクロデキストリンはin vitroにおいて人扁平上皮がんに対するリドカインの細胞毒性効果を増強させることが出来る。
参考論文
Effects of lidocaine and the inclusion complex with 2-hydroxypropyl-β-cyclodextrin on cell viability and proliferation of oral squamous cell carcinoma.
Ferreira LEN1, Antunes GBM2, Muniz BV2, Burga-Sánchez J2, de Melo NFS3, Groppo FC2, Fraceto LF4, Volpato MC2.
1 Department Foundation Sciences, School of Dental Medicine, East Carolina University, Greenville, NC, USA.
2 Department of Physiological Sciences, Piracicaba Dental School, University of Campinas (UNICAMP), Piracicaba, SP, Brazil.
3 Department of Immunology and Molecular Biology, São Leopoldo Mandic Research Center, Campinas, SP, Brazil.
4 Laboratory of Environmental Nanotechnology, Institute of Science and Technology of Sorocaba, São Paulo State University (UNESP), Sorocaba, SP, Brazil.
J Pharm Pharmacol. 2018 Apr 6. doi: 10.1111/jphp.12917.
Current Impact Factor of 2.405

Verified by MonsterInsights