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2021年8月の記事

シクロデキストリン(CyD)による臭気のコントロール(第二弾)!

2021.08.17

こんにちは。副社長の石橋です。

今回はCyDを用いて気になる口臭を消臭する口臭防止剤についての簡便な実験を紹介します。

口臭成分としてはガーリックを用いた。

1. ガラス瓶(100 mL)に、水 (10 mL)と口臭成分(0.1 g)と各種CyD(1 g)を加え密閉

2. 1時間後、空気10 mLをガラス瓶内に注入し、瓶内ガスを採取し臭いを嗅ぐ

3. 臭い強度(Sensory score):5=強、1=弱にて評価

 

各種CyDによる口臭の低減効果グラフ.png 

その結果、α-CyD、β-CyD、γ-CyDの中でα-CyDがもっとも臭いを抑制しており、α-CyDが口臭抑制効果を示すことが判明している。

 

α-CyDを利用することで口臭を抑制することが出来ることから、お昼に臭いが強い食べ物を食べたとしてもα-CyDを含んだガムやキャンディーを食べることで、口臭を気にせずに活動が出来るのではないでしょうか。

 

今後もシクロデキストリンの機能についてやサイディンでの日常について更新していきますので、どうぞよろしくお願いします!

 

【問い合わせ先】 

株式会社サイディン

 Email:cyd@cyding.jp

 TEL:096-371-4862

参考:食品開発者のためのシクロデキストリン入門

シクロデキストリン(CyD)による臭気のコントロール(第一弾)!

2021.08.12

こんにちは。副社長の石橋です。

今回はCyDによるニンニクの無臭化について紹介したいと思います。

 

にんにくの脱臭方法としては、ニンニクの鱗茎を水または油などで加熱する方法や、生ニンニクの断片を食用油に浸す方法、固形油脂や甘草などと混合する方法が知られています。

しかしながらこれらの方法は、加熱によりニンニクの栄養素を消失、破壊してしまう。また、脱臭ができても経口摂取した後、腸に到達する前にニンニクの臭い成分の硫化アリル類が分解して、口臭や体からニンニク臭が発生することがあります。

 そこで、圧搾ニンニク溶液中のニンニク臭発生酵素(硫化アリル分解酵素:アリナーゼ)のの失活温度下で食用油と混合し、所定期間保冷して硫化アリル分解酵素の分離を行なうことで、ニンニク臭を脱臭したニンニク液を取り出す方法も提案されている。

しかし、この脱臭ニンニクの製法で製造されたニンニク液は、ニンニク臭のする口臭や体臭が改善されても、ニンニク液そのものを嫌う人には、この脱臭処理ニンニク液を提供できず、ニンニクのもつ優れた効果や味を十分に体験できないという課題が残されています。

そこで、ニンニクの栄養素を極力壊すことなく、摂取後も臭いがしないとともに、摂取前であってもニンニク臭がきわめて検知しにくい消臭方法として、CyDによる検討が行なわれました。

1. バイアル瓶(100 mL)に、ニンニク粉末(0.1 g)と水(10 mL)を入れ、CyDを添加し密閉

2. 1時間後、空気10 mLを注入し、入れ替わった空気を嗅ぐ

3. 臭い強度(Sensory score):5=強、1=弱にて評価

 

ニンニク臭グラフ.png 

その結果、α-CyD、β-CyD、γ-CyDの中でα-CyDがもっとも臭いを抑制しており、α-CyDとγ-CyDを混合することでさらに臭いが抑制できることが判明しました。

  

CyDを利用することでニンニクの嫌な臭いを抑制し、さらに栄養素を損なうことなく食品に利用できるのではないでしょうか。

 

今後もシクロデキストリンの機能についてやサイディンでの日常について更新してい

きますので、どうぞよろしくお願いします!

 

【問い合わせ先】

 

株式会社サイディン

 

Email:cyd@cyding.jp

 

TEL:096-371-4862

参考:食品開発者のためのシクロデキストリン入門

シクロデキストリン(CyD)による各種生理活性物質の味覚改善(第三弾)!

2021.08.10

こんにちは。副社長の石橋です。

今回は健康によいが苦味、えぐ味が強いため服用が敬遠されがちな成分であるソーヤサポニンに対するCyDの苦味、えぐ味低減効果について紹介したいと思います。

 

 

ソーヤサポニンは、大豆に含まれるソーヤサポゲノールをアグリコンとするトリテルペン系配糖体の総称で、過酸化反応抑制作用、脂質代謝促進作用、抗コレステロール作用、血小板凝集抑制作用、血栓溶解作用、高血圧症、動脈硬化症、肥満症の予防に有効とされている成分です。

しかしながらソーヤサポニンには苦味、えぐ味などの不快な味覚要素があり、さらに水への溶解性や安定性が低いため非常に扱いにくい成分としてしられています。

 

そこでソーヤサポニン含有飲食品にCyDを添加することでこれらの問題点を改善できないか検討した試験を紹介します。

 

ソーヤサポニン含有飲食品に各CyDを添加し味及び溶解性の確認を行ないました。

ソーヤサポニングラフ1訂正.png

 

その結果γ-CyDを添加することでソーヤサポニン特有の苦味を抑制することが出来ました。

ソーヤサポニングラフ2訂正.png

また水への溶解性に関してもγ-CyDを添加することで改善することが出来ました。

 

この結果からソーヤサポニンはγ-CyDを用いることで健康食品としての利用の幅が広がる可能性があります。

 

 

 

CyDを利用して苦味を抑制し水への溶解性を改善することで様々な健康成分を食品に利用できるのではないでしょうか。

 

今後もシクロデキストリンの機能についてやサイディンでの日常について更新してい

きますので、どうぞよろしくお願いします!

 

【問い合わせ先】

 

株式会社サイディン

 

Email:cyd@cyding.jp

 

TEL:096-371-4862

参考:食品開発者のためのシクロデキストリン入門

シクロデキストリン(CyD)による各種生理活性物質の味覚改善(第二弾)!

2021.08.05

こんにちは。副社長の石橋です。

 今回は健康によいが渋みが強いため服用が敬遠されがちな成分である霊芝(マンネンタケ)の成分に対するCyDの渋み低減効果について紹介したいと思います。

 

 漢方薬として知られている霊芝は主として広葉樹に寄生するハラタケ目サルノコシカケ科に属する茸類である。

 霊芝エキスには、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)と呼ばれる「活性化能および活性酸素種除去能」を含有することから、抗腫瘍作用、血圧降下作用、血糖値降下作用、抗血栓症作用、抗アレルギー作用などの薬理活性を有することが報告されています。

しかしながら、霊芝エキスのもつ渋みのために、健康食品素材としての利用には制限があります。

そこで霊芝エキスの有用な薬理活性を保持したまま渋みを抑制するためにCyDによる渋みの抑制が試みられました。

 霊芝エキスの渋み低減試験

・霊芝約50 gを水で軽く洗い、800 mlの水に加えて、10 分弱火で沸かす。その後、15 分強火で沸かす。自然冷却し霊芝抽出液を作製。

・50 mlずつに抽出物を分け各種CyDを2 gずつ測り取り、それぞれ抽出物に添加

・溶液の渋みを5段階で評価

霊芝グラフ1.png

 結果α、β、γ-CyD全てのCyDにおいて渋みの抑制効果が確認されました。その中でも特にγ-CyDの渋みの抑制作用が強く次にγ-CyD濃度依存的に渋みが抑制できるか試験が行なわれました。

霊芝グラフ2.png

 

 その結果γ-CyDは濃度依存的に霊芝エキスの渋みを抑制することがわかりました。

  

 CyDを利用して渋みを抑制することで健康な成分であるが、利用しにくい成分を利用しやすくすることで新たな商品が開発できるのではないでしょうか。

 

 今後もシクロデキストリンの機能についてやサイディンでの日常について更新していきますので、どうぞよろしくお願いします!

 

【問い合わせ先】

 株式会社サイディン

 Email:cyd@cyding.jp

 TEL:096-371-4862

参考:食品開発者のためのシクロデキストリン入門

シクロデキストリン(CyD)による各種生理活性物質の味覚改善(第一弾)!

2021.08.03

こんにちは。副社長の石橋です。

CyDは苦味成分の抑制などによく利用されています。

 今回は健康によいが苦味や渋みが強いため服用が敬遠されがちな、ギムネマ・シルベスタの成分に対するCyDの苦味低減効果について紹介したいと思います。

ギムネマ・シルベスタはあまり聞きなれない植物の名前ですね。まずはギムネマ・シルベスタについて簡単に説明します。ギムネマ・シルベスタは中国南部やベトナム、インドなどの熱帯各地に分布する常緑のつる性植物で、その茎や根は、「アユルヴェーダー医学(インド大陸の伝統的医学)」の糖尿病治療薬やダイエットに利用されています。またギムネマ・シルベスタの葉にはギムネマ酸が含まれており、この成分は口の中で砂糖と一種に噛んでも砂糖の甘味を感じなくなるという不思議な性質を持っています。

 ギムネマ・シルベスタはダイエットなどに効果があるとされているが、非常に苦味があり甘いものと一緒に食べるとその甘味を抑制するといった性質を持っており利用が敬遠されている植物です。

 そこでCyDを利用してギムネマ酸特有の性質である味の変化や苦味を抑制するという実験があります。

ギムネマ・シルベスタ 100 mgを水 10 mLに加えて水溶液を作製し、その水溶液に各種CyD100 mgを添加し実際に飲んでもらい苦味を評価(0,1,4,6,8,10 ※0:苦味なし→10:強い苦味あり)した。

ギムネマ・シルベスタグラフ1.png

 

その結果γ-CyDにおいて顕著にギムネマ・シルベスタの苦味を抑制していた。

さらにγ-CyDの添加量を増やして同様の試験を行なった。

 

ギムネマ・シルベスタグラフ2.png

 

その結果γ-CyDをギムネマ・シルベスタの2-3倍量加えることで全く苦味を感じなることが分かった。

さらにγ-CyDは胃腸内のα-アミラーゼ酵素によって分解されることから、ギムネマ酸が有する糖の吸収を抑制する特性は残したまま口の中では苦味を感じない利用がしやすい植物に変貌させることができる。

 CyDを利用して苦味を抑制することで健康な成分であるが飲みにくい成分を飲みやすくすることで新たな商品が開発できるのではないでしょうか。

 今後もシクロデキストリンの機能についてやサイディンでの日常について更新していきますので、どうぞよろしくお願いします!

 

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TEL:096-371-4862

参考:食品開発者のためのシクロデキストリン入門

アントレプレナー教育

2021.08.02

こんにちは。社長の弘津です。

7月29日(木) に熊本大学薬学部の大学院生向けにアントレプレナーシップ育成講座「iHOPE NEXT」を実施しました!

(株)リバネス 代表取締役副社長CTOの井上浄さんと共同で講師を務めています。

詳細はこちら!

大学院生向けの講義は今年度スタートし、周知などの課題はあるものの、

・自分の研究を見つめ直す

・自らの研究で熊本テックプランターにエントリー (チャレンジ)

・研究内容について3分間ピッチ

という形をつくることができ、受講生は改めて研究を行う意味、本質などについて考えられたのではないかと思います。

来年度以降も楽しみです。

さて、学部1年生向けの「iHOPE」は10月から5年目を迎えます。

私の経験を少しでも還元し、仲間を巻き込んでいきます!

引き続きよろしくお願いします。

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