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シクロデキストリン(CyD)の機能性素材、化粧品素材の安定化第5弾!

2019.11.26

「メナキノン(ビタミンK2)の安定性の改善」
 メナキノン(ビタミンK2)は納豆以外の食品にほとんど含まれていないビタミンで、カルシウムが腸管から吸収された後、骨に運ばれる際に重要な働きをすることが明らかになり一時期すごく注目された成分です。

ビタミンK2は太陽光が当たる条件やアルカリ条件下で不安定であること、そして脂溶性物質であることから、体内吸収率が極端に低いことが知られています。

今回はビタミンK2のCyD包接による安定性の改善効果(グラフ)について紹介したいと思います。

 γ-CyDに包接されたビタミンK2は1000ルクスの光照射下で2週間後も10%の残存率を示した。ビタミンK2はγ-CyDに包接させることで、安定性が向上することが報告されています。

参考資料:シクロデキストリンの応用科学

納豆を食べる際にγ-CyDも同時に摂取することで。ビタミンK2の安定性を向上させ吸収率を上げることが出来るかもしれません(※実際に検討は行なっていませんので参考までに、、)

シクロデキストリン不安定な機能性成分を安定化させたいと考えられている方は下記の問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい!!弊社にてその成分に最適なCyDの選定試験を実施いたします。
http://www.cyding.jp/

ビタミンK2のCyDによる安定性向上 (グラフ).png
今回はメナキノンK2の安定性の改善ついて紹介させていただきました。引き続きシクロデキストリン(CyD)の役割について紹介したいと思います!

シクロデキストリン(CyD)の機能性素材、化粧品素材の安定化第4弾! 「α-トコフェロール(ビタミンE)の安定性の改善」

2019.11.11

シクロデキストリン(CyD)の機能性素材、化粧品素材の安定化第4弾!
「α-トコフェロール(ビタミンE)の安定性の改善」
 α-トコフェロールは脂質の過酸化防止効果による脂質含有食品の保存剤として利用されており、食品中のカロテン類の保護や魚肉製品の酸化防止に有効であることが知られています。医療用途では、脂肪減少、血流流動性の改善、閉塞性動脈硬化症や癌(特に喫煙による)の予防目的で利用されています。また、化粧品分野でもサンケア用に、紫外線によって発生した活性酸素の除去や老年性シミの減少目的で利用されています。

トコフェロールは酸化防止の目的で様々な分野で利用されているものの、その安定性は低く、酸化防止効果の持続性に欠けるという問題点があります。

今回はトコフェロールのCyD包接による安定性の改善効果(グラフ)について紹介したいと思います。

 γ-CyDに包接されたトコフェロールは220℃という過酷な条件下でも安定であることが示されました(グラフ)。UV-A/UV-Bに対しても安定化が確認されており、太陽光に曝される数時間の外出時に使うスキンケア用品に有効であることが報告されています。

またトコフェロールをCyDで包接させることによる活性の向上にも寄与することも報告されています。

参考資料:シクロデキストリンの応用科学

不安定な機能性成分を安定化させたいと考えられている方は下記の問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい!!弊社にてその成分に最適なCyDの選定試験を実施いたします。
http://www.cyding.jp/
今回はα-トコフェロールの安定性の改善ついて紹介させていただきました。引き続きシクロデキストリン(CyD)の役割について紹介したいと思います!

トコフェロールとシクロデキストリン.png