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シクロデキストリナーゼ

2018.09.14

シクロデキストリン合成酵素は、デンプンを分解・環化することによりシクロデキストリンを生成する、微生物から産生される酵素である。また、デンプンを十分に分解するため、ある微生物はオリゴ糖のα-1,4結合を分解するシクロデキストリナーゼを合成することができる。本研究では、Massilia timonae 由来のシクロデキストリナーゼをクローニングし、大腸菌に発現させることで、組替え型シクロデキストリナーゼを作製し、精製および特性を確認した。本シクロデキストリナーゼは、4量体を形成し(分子量:260kDa)、40℃、pH7.0の至適条件で存在する。また、45℃30分のインキュベーション後も安定であった。さらに、本酵素は、β-シクロデキストリンやマルトヘプタロースなどを加水分解し、グルコースやマルトースを産生した。なお、マルトデキストリンやデンプンよりもβ-シクロデキストリンに対して高い活性を示した。以上のように本研究により作製したシクロデキストリナーゼは、デンプンなどに対する新規加水分解酵素としての応用が期待される。

 

参考文献

This novel cyclodextrinase could be a promising alternative for the enzymatic hydrolysis of starch.

F. C. D. Santos, I. P.Barbosa-Tessmann.

Universidade Estadual de Maringá, Department of Biochemistry, Av. Colombo, 5790, 87020-900, Maringá, PR, Brazil.

Protein. Expr. Purif., doi: 10.1016/j.pep.2018.08.013.

Current Impact Factor of 1.338 (2017 Journal Citation Reports)