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持続放出および抗炎症活性の増強を有するメサラジン/ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン/キトサンナノ粒子

2018.08.22

この研究は、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HP-β-CD)包接複合体充填キトサン(CS)ナノ粒子(NP)を調製することにより、メサラジン(MSZ)の新たな持続放出システムを開発することを目的とした研究である。 HP-β-CD と MSZの複合体を1:1の割合で調製し、種々の分析技術を用いて特性を明らかにした。最適な条件下で調製されたHP-β-CD / MSZ / CS NPは、球状で(直径90±17nm)、細いサイズ分布、および高い充填効率を有していた。MSZ単体と比較して、HP-β-CD / MSZ / CS NPはMSZの有意な持続放出を示した。サイトカイン誘発炎症反応に対するナノ粒子の活性を、サイトカイン刺激HT-29細胞株を用いて、主要な炎症メディエーターをモニターすることで評価した。その結果は、MSZ単体と比較して、今回のナノ粒子がNO、PGE2、およびIL-8の産生をより強く阻害し、より良好な抗炎症効果を有することを示した。したがって、HP-β-CD / MSZ / CS NPは、MSZの有望な送達システムになる可能性がある。

参考論文
Mesalazine/hydroxypropyl-β-cyclodextrin/chitosan nanoparticles with sustained release and enhanced anti-inflammation activity.
Tang P1, Sun Q1, Zhao L1, Pu H1, Yang H1, Zhang S1, Gan R1, Gan N1, Li H2
1 School of Chemical Engineering, Sichuan University, Chengdu 610065, China.
2 School of Chemical Engineering, Sichuan University, Chengdu 610065, China. Electronic address: lihuilab@sina.com.
Carbohydrate Polymers 15 October 2018
Current Impact Factor of 4.811